エアフレ 2-3

↓前作2-2です!

↓前々作2-1です!

↓そもそものはじまり。

 

俺氏消滅事件のせいでしばらくの間鬱々と過ごしていたが、ようするに彼への好意が暴走した結果、彼女はあのような妄想を書いてしまったのだろうとむりやり結論付けることにした。若気の至りってやつだなきっと…多分。

彼女の日誌に「あれ?俺どこいったのかな??」的な攻めたコメントをしようかとちょっとだけ思ったが、あの虫けらを見るような氷の眼差しを思い出して背筋が寒くなったので自重した…。彼ぐらいモテモテだと熱狂的なファンの一人や二人いても不思議ではない。モテる男は辛いな。まあモテない俺の方が辛い目にあってるのだが。そういえば聖守護者を肉4でも行きたいって言ってたけど俺も誘ってもらえるのだろうか。俺からもっとアピった方がいいのか?コミュ障には敷居が高いのだが。うだうだ考えていると。

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?!ナイスタイミングで彼からのチャットが!いやいやいやちょっと待て。本当に俺宛なのか?また誤爆かもしれんぞ。念のためゆっくり10秒数えたが 訂正は無かった。

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よっしゃ!2度目のお誘いがきた!俺はウキウキしながら即答した。

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介護上等!頼りにしてもらえるって素晴らしい。俺の存在が認められた気がする。しかし問題は彼女だ...。

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さりげなく聞いたつもりなのだが不自然だっただろうか。彼女を狙ってるとか思われたら不本意すぎる...。

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なんだって。

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動揺のあまり思わず心の声が出てしまった。変に思われていないだろか。

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彼さえいれば雑魚はどうでもいいってことだろうか。そういうスタンスなら遠慮なく参加させてもらおう。

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ビックリマークの多さでやる気をアピールしてみた。彼にも俺の情熱が伝わったことであろう。その夜は遠足前の子供のようになかなか寝付けなかった。

翌日。

約束の時間にはかなり早かったが俺は直接待ち合わせ場所にとんだ。げっ!そこにはすでに彼女の姿があった。

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彼の日誌でも見ているのだろうか口元には微笑みが浮かんでいる。彼女の視界に入らないようこそこそと物陰から様子をうかがっていたら背後から声をかけられた。
「こんにちは!今日も早いですね」
爽やかな笑顔で挨拶をする彼は相変わらず男でも惚れ惚れとするほどイケメンだった。
「こんに...」
「みなさんこんにちは♪」
俺の挨拶は彼女の声に遮られた。わざとかぶせてきたな…。みなさんと言いながら視線は彼の方しか向いてないし。彼は彼女に軽く会釈すると後ろに視線をやった。

「ご紹介します。オガ男さんです」

彼の後ろからぬっと巨体が現れた。

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「は、はじめまして...」

声ちっさ!オガ男は顔を真っ赤にさせて(元々赤いからよく分からないが何となく雰囲気で)モジモジしていた。その屈強な姿に似合わず恥ずかしがり屋さんみたいだ。俺も人付き合いは苦手なので親近感が湧いてくる。

「よ、よろしくおねがいします...」

消え入りそうな声に無理しなくていいよと言ってやりたくなった。ちゃんと戦えるのかなこの人。デカい図体を縮こまらせてオドオドとしてる姿に若干不安を覚えたが実際に戦っているオガ男を見てその不安は消し飛んだ。カカロンの行動パターンを完璧に把握しているのだろう、ナイスなタイミングでかかるヒーリングオーラ。位置どりも的確で臨機応変に葉っぱもまいてくれる。ついでに彼女も無駄の無い洗練された動きで終始安定していた。

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やっぱり肉4は面白い。パーティメンバーと息の合った連携プレイができた時なんか最高に楽しい。今回も慣れたメンバーで戦ったので彼の肉4初討伐は無事に一発で終わった。

さて。運命の記念写真の時間がやってまいりました…。今回の俺は一味違った。良い作戦が閃いたのだ。4人いるので彼の両隣を男2人で陣取ればいいのではないかと。これでアングルをどう変えてもツーショットにはならない!Simple is Best!

俺は遠慮して端っこに行きたがるオガ男氏をなだめて彼の右側に立たせることに成功した。そして俺も素早く左を固める。彼女はあきらめたのかおとなしく俺の隣に立っていた。完璧なフォーメーションだ。何枚か写真を撮った後、彼女は彼に言った。

「ツーショット写真いいですか?」と。快く応じる彼。ちょっとちょっと!それは反則じゃん?!

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彼女が俺の方を小馬鹿にしたような目で見ていた。今日の彼女の日誌に自分とオガ男はいなかった事にされる...。そう確信した瞬間であった。

その後、彼が間に入ってくれてオガ男氏とはフレンドになれた。彼女はフレ枠を理由にまた断っていたが。帰宅してから怖いもの見たさで彼女の日誌を確認したが、案の定ツーショット写真しか載せてなかった…。

彼は最強討伐を今回でいったん終了するらしい。とても残念である。次の強敵出現まで手伝いで呼ばれることはなくなるのだろうか。エアフレに逆戻りかとしんみりしてたら、何と彼から試練のお誘いが来た!しかも2人きり!また別の日は手伝いのお礼だとゼルメアに連れて行ってくれた。フレとのゼルメアなんて初めてだ。リーダー以外は住宅村待機でOKという豆知識も教えてもらった。

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俺達は急速に仲良くなっていった。釣りが苦手だという彼のために何となくストックしていたキングサイズの魚達を自宅の釣り堀に放し、彼を招待した。俺が釣っていないキングを彼が偶然持っていてお返ししてくれ、その日は2人で一日中魚釣りをして遊んだ。彼を通じてフレンドもかなり増えて緑玉を出さなくても良くなった。そう言えば前に何か嫌なことがあった気もするが何だったのだろうか?写真絡みだったような日誌絡みだったような?モヤモヤと霞がかかったようでよく思い出せない。まあ思い出せないということはたいした問題ではないのだろう。最近は毎日がとても楽しく充実している。今日もみんなとたくさん遊んで疲れた。彼の広場を見て早めに寝るとするか。

彼の伝言板は相変わらずにぎわっていた。最近は俺も勇気を出してたまに書き込みをしている。最初は照れくさかったがフレ達とのやり取りにもようやく慣れてきたところだ。

最新コメントに目を通していたその時。

伝言板に一瞬黒い影のようなものが浮かんですぐに消えた。ごくたまに起こる珍しい現象だがそれが何を意味しているのかは分からなかった。

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俺は急激に眠気に襲われ広場を閉じた。

 

【続く】つ、次で終わりたい...